
頼まれたのは、ビルの15フロア分の面積計算でした。
「急いでないから、手が空いた時にやっておいて」
そう言われたとき、私はこれを「今じゃなくていい仕事」と受け取りました。
でも、その認識は違っていました。
手が空いた時のズレ
2日後、「まだ終わらないの?」と聞かれたとき、正直こう思いました。
「急ぎじゃないって言ったのに」
「それに、まだ2日しか経ってないじゃん」
なんだか、仕事ができない人みたいな言い方をされた気がして、少し嫌な気分になりました。
私にとっての「手が空いた時」は、ようやく机に向かえるタイミングのことです。
でも相手にとっては、その時間ではなかったのかもしれません。
同じ言葉でも時間は揃っていない
その人とは、こういうズレが一度だけではありませんでした。
「急ぎじゃない」と言われた仕事でも、やっていないと「忘れてたの?」という空気になることがあります。
言っていることは同じでも、そのときの状況や気分で、基準が変わっているように感じることもありました。
考えてみると、「時間」は目に見えないものです。
だからこそ、言葉だけで共有しようとすると、それぞれの基準で解釈されてしまうのかもしれません。
同じようなことは、他の場面でも起きます。
例えば、「今じゃなくていいよ」と言われた仕事。
人によっては、「後回しでいい」と受け取る人もいれば、「今すぐではなくても早めに終わらせておいた方がいい」と動く人もいます。
逆に、「急いでいない」と言われたのに、すぐに取りかかってしまう人もいます。
その結果、本来優先すべき仕事が止まってしまうこともあります。
同じ言葉なのに、行動が真逆になることもあるのだと感じました。
言葉のズレについては、こちらでも書いています。
「後でいいよ」が一番ズレる
特に、「後でいいよ」という言葉は、ズレが起きやすいと感じています。
この言葉の中にある時間のイメージは、人によって大きく違います。
「あとで」なのか、「今日中」なのか、「今週中」なのか。
そこが揃っていないまま進むと、どこかでズレが表に出てきます。
こういうズレが何度も重なって、「後でいいよ」という言葉が、一番扱いづらいと感じるようになりました。
そして、このズレは、実は「確認」をしたときにも起きていました。
確認すらズレるときがある
「いつでもいいよ」と言われた仕事でも、一応確認しておこうと思って、「いつまでにやればいいですか?」と聞くことがあります。
でも、その時に少し嫌な顔をされることがありました。
「いつでもいいって言ってるじゃん」
そんな空気を感じることもあって、ああ、これもズレているのかもしれないと思いました。
確認したつもりでも、相手からすると「急かされている」と受け取られてしまうことがある。
逆に、聞かれた側も、その時点では期限を決めていなかったり、はっきり考えていないこともあるのかもしれません。
まだ答えが決まっていないことに対して、答えを求められているような感覚になってしまう。
その場で無理に答えを作らなければいけないような、少しだけ居心地の悪い感じです。
だからこそ、聞かれても困るし、なんとなく曖昧な返事になる。
どちらを選んでもズレるような感覚がありました。
質問の仕方によっても、ズレは変わると感じています。
だから言い方を変えた
こういうズレが何度もあって、自分が指示を出す時は「後で」や「いつでもいい」という言い方は、できるだけ使わないようにしています。
代わりに、
・今日中
・今週中
・〇日まで
できるだけ具体的に伝えるようにしました。
それでも、指示をされる時は「いつでもいい」と言われることはあります。
「いつでもいい」と言われたとしても、それは「やらなくていい」という意味ではありません。
私はそう思って動くようにしています。
まとめ
同じ言葉でも、思っている時間の感覚は人によって違います。
「後でいいよ」や「いつでもいい」は便利ですが、その分ズレやすい言葉でもあります。
いつでもいいと言われたとしても、それは「やらなくていい」という意味ではありません。
伝えたつもりでも、揃っていないことがある。
そう思って、少しだけ言い方や受け取り方を変えるようにしています。
頭の中のモヤモヤを整理したいときは、こんな方法もあります。




