コンビニには、品出し、前出し、顔出しといった仕事があります。
品出しは、納品された商品を売場に並べる仕事。
前出しは、棚の奥に入っている商品を手前に出す仕事。
顔出しは、商品名などが書かれている商品の正面を、お客様から見えるようにする仕事です。
この3つは、売場で商品を扱うときにセットで行うことも多い仕事です。
ただ、品出しは商品を空いている場所へ並べれば終わり、というわけではありません。
販売期限を確認し、販売期限の近い商品を手前に、新しく納品された商品を後ろに並べることも大切です。
この記事では、コンビニの品出しの基本的なやり方と販売期限を確認するときのポイント、新人スタッフに教えるときに私が実際に失敗したことを紹介します。
コンビニの品出しのやり方
品出しでは、納品された商品を決められた場所へ並べていきます。
基本的には、次のような流れで作業します。
- 納品された商品を確認する
- 売場に同じ商品が残っているか確認する
- 商品の販売期限を確認する
- 販売期限の近い商品を手前にする
- 新しく納品された商品を後ろに入れる
- 必要に応じて前出しや顔出しをする
その中でも、品出しをするときに必ず確認したいのが、商品の販売期限です。
ここでいう販売期限は、商品に表示されている賞味期限そのものではありません。
売場に同じ商品が残っている場合は、販売期限の近い商品を手前に、新しく納品された商品を後ろに並べます。
いわゆる「先入れ先出し」を意識した並べ方です。
一列の商品を二列にしたり、二列の商品を一列にしたりすることもあります。
このとき、販売期限を確認せずに商品を移動させてしまうと、販売期限の順番がごちゃごちゃになってしまいます。
だから品出しは、納品された商品をただ棚に並べるだけではありません。
販売期限を確認しながら、どの商品をどこに並べるのかを考えて作業します。
前出しや顔出しも一緒に確認する
商品を棚に入れたあと、奥にある商品を手前へ出したり、商品の正面がお客様から見えるように向きを整えたりすることもあります。
商品が奥へ引っ込んでいたり、横を向いたままだったりすると、お客様からも見つけにくくなります。
品出しをするときは、商品を入れるだけではなく、必要に応じて前出しや顔出しまで整えると売場も見やすくなります。
コンビニの品出しで「右から」が伝わらなかった私の失敗
そんな品出しを、新人スタッフにお願いしたときのことです。
私の勤務先では、同じ商品を2列で出す場合、販売期限が異なるときは、販売期限の近い商品を右手前から取れるように並べています。
品出しの細かなルールは店舗によって異なるため、ここでは私の勤務先での例として紹介します。
そこで新人スタッフに、
「同じ商品を2列で出す時に日付が違うものがあったら、販売期限の近い方を右でお願いします」
と伝えました。
そのスタッフは新人ではありましたが、社会経験のある主婦のスタッフだったので、私は「手前から」というところまでは、言わなくても分かるだろうと思っていました。
ところが、あとで売場を見てみると、私が思っていた並び方とは違っていました。
右側の列に販売期限の近い商品、左側の列に新しく入った商品が並んでいたんです。
でも、スタッフからすると、私が伝えた「販売期限の近い方を右で」という言葉どおりに並べています。
私の中にあった「手前から」という前提まで、相手に伝わっていなかったんですね。

「右手前から」と伝えればよかった
私が伝えたかったのは、販売期限の近い商品を右側の列へまとめることではありません。
販売期限の近い商品を手前にして、その右側から取れるように並べることでした。
それなら、
「右手前からお願いします」
と言えば、もっと具体的でした。
あるいは、商品のところまで一緒に行って、同じ商品を見ながら一度やってみせてもよかったと思います。
「分かるだろう」と思って、説明を省略してしまったんですね。
教える側にとっては当たり前になっていることでも、初めてその作業をする人にとっては、まだ当たり前ではありません。
新人スタッフへの品出しの指示は最初の一回が大事
新人スタッフに仕事を教えるとき、何から何まで細かく説明する必要はないと思っています。
ただ、その仕事を初めてするなら、まず一度、一緒にやってみる。
実際の商品を見ながら、次のようなことを一緒に確認します。
- 販売期限をどこで確認するのか
- どの商品を手前にするのか
- 新しく納品された商品をどこへ入れるのか
- 2列の場合はどこから並べるのか
最初の一回は、一緒に商品のところまで行って確認する。
一度やってみれば、次から同じ作業をするときの基準にもなります。
今回の私も、最初に一緒にやっていれば、「販売期限の近い方を右で」という言葉だけで済ませることはなかったと思います。
教える側が「分かるだろう」と省略するのではなく、最初の一回で基準を共有しておく。
そうしておけば、あとから「そういう意味じゃなかった」とやり直すことも減らせます。
なぜコンビニの品出しで販売期限の確認が大切なのか
品出しでは、最初から商品の販売期限を確認しながら作業します。
販売期限の近い商品を手前に、新しく納品された商品を後ろに並べるためです。
そして、販売期限を確認するのは、商品の並び順をそろえるためだけではありません。
私の勤務先で扱っている商品では、販売期限を過ぎた商品をレジに通したときに、エラーメッセージが出て販売できないものがあります。
一方で、扱っているすべての商品が同じようにレジで止まるわけではありません。
「レジでエラーが出るから大丈夫」と考えず、品出しの段階から販売期限を確認することが大切です。
もちろん、品出しをした人だけが確認して終わりではありません。
日々、みんなで売場の商品を確認しています。
最初から販売期限を確認しながら並べておくことで、売場の商品を正しい順番に保ちやすくなります。
あわせて読みたい
「分かりました」と返事をしていても、こちらの意図と相手の理解が違っていることがあります。仕事を教えるときに私が実際に感じたことを、こちらの記事で紹介しています。
まとめ
コンビニの品出しは、納品された商品を棚に並べるだけではありません。
販売期限を確認し、販売期限の近い商品を手前に、新しく納品された商品を後ろに並べます。商品を移動するときも、販売期限の順番が崩れていないか確認することが大切です。
私が新人スタッフに「販売期限の近い方を右でお願いします」と伝えたときも、私の中では「手前から」という前提がありました。
でも、その部分を伝えていなかったため、思っていた並び方とは違う状態になりました。
新人スタッフに仕事を教えるときは、すべてを細かく説明するよりも、最初にどこを確認して、どのように並べるのかを一緒に確認する。
自分の中にある「前提」を、相手も分かっていると思わないこと。
今回の出来事で、そこが大切なんだと改めて気づきました。
最初の一回を一緒に確認しておけば、その後はお互いに同じ基準で作業しやすくなります。
新人スタッフに品出しを教えるときの参考になれば嬉しいです。


