指示が伝わらない理由。AIで気づいた「伝え方」と言語化の問題

白と青グレーを基調にした静かな仕事系アイキャッチ。中央に大きく「『2の11』ってどっち?」、下に「伝えたつもりでズレていた」という文字が配置されている。左には考え込む人物のシルエットがあり、「『2の11』でお願いします」という吹き出しがある。右には困惑したロボットが描かれ、「2の11乗?・・・・・・」と考えている。中央にはズレを表す縦線と矢印があり、曖昧な指示による認識のズレを表現している。 仕事のズレ

指示を出すのが苦手な同僚に、AIを使ってPOPを作る練習をしてもらうことにしました。

AIを使ってみようと思った理由はシンプルです。
まず、私が人間相手よりも難しいと感じているAIに伝えられるようになればいい。

AIにうまく伝えることができたら(イメージしたものができてきたら)、人にも伝えられるといった、ちょっと極端ではあるけれど、同僚への荒療治でした。

作りたかったのは、A4の紙に小さな商品名を並べた一覧表のPOP。
A4縦の紙に、2列11行の枠を作って、そこに商品POPを並べていくイメージです。

商品数が多いので、1枚でまとめて印刷できる形にしたかったんです。

作りたかったのは「2列11行」

  1. まずは「2列11行」の枠を作る。
  2. そこに1つ商品を入れてみる。
  3. うまくいったら2つ目、と1つずつ入れていく。
  4. 半分くらいできたら、残りを一気に作る。

私は同僚に、こんな手順を説明しました。

子どもに教えるのと同じだよ。いきなり全部やらせても無理だから、まず枠を作るところから」

2列11行の正解の枠

私の中では、こんな表ができあがるイメージでした。

AIが出してきた「2の11」

ところが、同僚が「最初の枠が出ない…(汗)」というので、AIになんて指示を出したのか聞いた瞬間、私は何も言えなくなりました。

2の11

本人の中では「2列11行」の意味だったのだと思います。
私は、思わず

「その指示じゃ、人間でも分からないわっっ!」

と笑うしかありませんでした。

AIは、良くも悪くも言われた言葉をそのまま解釈します。(たまに独自の解釈をします)。

なので「2の11」と言われると、こちらが想像している「2列11行」ではなく、まったく別の意味として処理されます。

実際に同僚の指示でAIが出してきたのは、作りたかったものとはまったく違う表でした。

「2の11」という指示からAIが作成した、2の11乗(2048)の数字が並ぶ巨大な表
※実際に出てきたものを再現しています

AIに指示を出すときは、「具体的に」「順番に」伝えることが大事です。

本当はこういうPOPを作りたかった

2列11行の枠にお弁当などのメニューが入ったPOP

本来やりたかったのは、こういう形です。

A4の紙に、2列11行の枠。
そこに商品POPを並べていく。

つまり本当は、

A4縦で、2列11行の枠を作って

これだけ言えばよかったんですよね。

でも普段の会話では、つい省略してしまいます。

言っている本人の頭の中では、完成形が見えています。
でも、その完成形は相手には見えていません。

表を諦めたら隕石が降ってきた

結局、最初の表は一度諦めました。

まだそのレベルは難しいということで、今度は単体の商品POPを作る練習に変更。

複雑なのは難しいだろうと思い、「チョコレートのパン」で練習してみました。

ところが、これもまた同僚のイメージしているものとは裏腹に、AIが作ってきたPOPを見ると、なぜか背景に隕石が降ってきてしまいました。

本人も「なんでこうなるんだろう?用紙のサイズも指定してないのに…」と首をかしげながら、日々練習中です。

これも、AIが変なのではなく、指示が足りなかった、または思い描いているイメージを言葉にできていないだけなんですよね。
※私の予想では、恐らく「インパクトのある」などの指示をだしたのではないかと思っています。

まとめ

AIを使うと、

AIがすごい」とか「AIが難しい」というより、自分たちの「伝え方」って、意外と言葉が足りていないんだなと気づきます。

特に、頭の中で完成形が見えている人ほど、省略してしまいやすいのかもしれません。

だから私は、人に仕事を教える時も、

何をするか」だけではなく

・完成形のイメージ
・何のためにするのか
・途中経過の確認

このように、伝えるようになりました。

一度に全部伝えるのではなく、まずは一つできるようになってから次へ進む。

今回のAIとのやり取りは、そんな教え方の大切さを改めて気づかせてくれました。

これも、仕事で指示を出す時の一つの方法なのかもしれません。

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AIを使っていて思うのは、
AIの性能よりも、自分の言葉の方が試されている気がする、ということです。
便利なツールであると同時に、意外と「伝え方の練習」に役立っているのかもしれません。