同じ色なのに違って見える。仕事にもある境界線

同じ色なのに違って見える錯覚の図。AとBの左右のパネルは実は同じ色だが、中央の境界線の影で違う色に見える。指で境界線を隠すと同じ色だと分かる。 work | 仕事と人間関係
clarte
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この画像、AとBどちらが濃く見えますか?

スマホで見ている方は、真ん中の横線を指で隠してみてください。 びっくりするかもしれませんよ。

中央に境界線があり上下で違う色に見えるが、境界線を隠すと同じ色に見える錯覚画像

多くの人はAの方が濃く見えると思います。

でも実は、この2つは同じ色です。

中央の境界線を指で隠してみると、不思議なことに左右どちらも同じ色だとわかります。

今回は、不思議な目の錯覚をきっかけに、仕事の現場で感じる「境界線」について書いてみます。

同じものを見ているのに違って見える

同じ色なのに、違う色に見える。

最初に見たとき「え?なんで?」と思いました。でもよく考えると、こういうことは日常でもよくあります。

人は同じものを見ているつもりでも、実際には見え方が少しずつ違うこともあります。今回の画像も、中央の境界線があることで左右の色が違って見えています

見ているものは同じなのに、周りの情報によって見え方が変わってしまう。人の認識は、思っているよりもあいまいなのかもしれません。

仕事の現場でも起きていること

仕事でも似たようなことがあります。

例えば売り場の並べ方。同じ売り場を見ているはずなのに、人によって並べ方が違うことがあります。

種類ごとにきれいに並べる人もいれば、空いているところに置く人もいます。どちらも仕事をしていないわけではありません。

ただ、作業場所や目的によって、見ている基準は変わります。

  • バックヤードなのか(スタッフしか見ない場所)
  • 売り場なのか(お客様が見る場所)

または、

  • その(棚を整理するとき)の作業がしやすいのか
  • その(品出しをするとき)の作業をしやすくするのか

どこを基準にするかという境界線が違うだけです。

人によっての境界線のズレ

作業場所や、作業目的によっても境界線はさまざまです。

  • 誰が見る場所なのか
  • 何が目的

この認識が同じであっても、立場や経験年数によってズレが生じやすい気がします。

こうしたズレは、指示の伝え方でもよく起きます。

バックヤードの場合

例えばバックヤードでペットボトル飲料の棚整理をする場合。

私は、スタッフしか目にしない場所で、品出しをしやすくするため、似た色のラベルや、似た色の商品は、隣に並べないようにします。

なぜなら、忙しいときや外国人スタッフは、文字よりも色や形で判断することが多いため、似ているラベル、商品が並んでいると、取り出すときに間違えやすいからです。

一方で、同じバックヤードでも、似ている、似ていないではなく、同じ種類でまとめて並べるスタッフもいます。

どちらもやっていることは同じで、間違いではありません

ただ、見ているポイントが違うのだと思います。

売り場の場合

次に、売り場の棚整理

私は、お客様が見る場所で、選んで手に取ってもらうため、似ている、似ていないではなく、お客様が選びやすいように、同じ種類の商品はできるだけ近くに陳列したり、定番の商品は、いつも同じ場所に陳列するようにしています。

なぜなら、時間帯によってはお客様は一瞬で商品を判断するので、分かりやすさが大事だと考えているからです。

一方で、同じ売り場でも、スペースが空いているところに新しい商品を陳列する。スペースが空いていなければ、定番商品でも他の場所は移動させるスタッフもいます。

このように、同じ棚を見ているはずなのに、結果は違うものになります。

目的が変わると境界線も変わる

同じ作業をしていても結果が変わるのは、目的(境界線)が違うからです。

私(店長)

  • バックヤード(似ている商品でのミスの予防が境界線なので、同じ種類でも離して置く
  • 売り場(たくさん売ることが境界線なので、同じ種類は近くに置く

一見矛盾しているように聞こえるかもしれませんが、それは目的が違うからです。

スタッフ

  • バックヤード【品出しするときの探しやすさが境界線】
  • 売り場【品切れがないように陳列することが境界線】

同じ売り場を見ていても、どこに境界線を引くかは変わります。

ただ、人によって違う境界線を同じにして、同じ色に見えるようにするのはなかなか大変です。

同じ言葉でも、受け取る側の境界線が違うと意味は変わります。

まとめ

目の錯覚の画像は、真ん中の境界線を指で隠すと、実は同じ色だと気づけます。

仕事でも同じだと気付きました。
それぞれが自分だけの境界線を見ているうちは、いつまでも色はズレたままなのではないかと思います。

でも、「誰が見る場所なのか?」「いつ、誰が楽になるための作業なのか?」
そんなふうに「目的」という指で境界線を一度隠してみる。

そうやって目的を一つに揃えることができれば、バラバラに見えていたみんなの視点も、不思議と同じ色に見えてくるかもしれません。

同じものを見て、同じ色に見えるように。
そんな「伝え方」を、これからも大切にしていきたいと思います。

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Next Step

同じものを見ていても、人によって、あるいは視点(境界線)によって見え方は変わります。では、「見え方」ではなく「問いかけ」はどうでしょうか?

質問の仕方が変わるだけで、相手から返ってくる答えは違うものになります。

次の記事では「質問の仕方で答えが変わる理由」について、私の気づきを書いてみようと思います。

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